<廃線跡めぐり> 桃花台新交通桃花台線 前編
かつて小牧駅と桃花台東駅を結んでいた桃花台線、通称「ピーチライナー」。高蔵寺駅への延伸という夢がかなうことなく廃線されました。今回はそんなピーチライナーの廃線跡の解体が進んでいると聞き、最後に一度見てみようと訪れることにしました。
1. 小牧駅
かつてのピーチライナーが方向転換をしていたループ線はいまだに解体せれずに残っています。
圧巻の光景です。
しかし駅舎の方はと言いますと......
この通り、解体されて跡形もない状態になっています。
これらの写真が示すように、ピーチライナーの小牧駅は2面3線の構造で作られていました。通常使用される1面2線に加え、将来の増発を見込んで降車専用の1面1線も有していました。しかし、それが使われることは最後までありませんでした。
2. 小牧原駅
私の訪れた時点では駅舎は解体され、ホームのみが残るような状態でした。
ピーチライナーは小牧駅のほかにも小牧原駅でも名鉄線と乗り換えることができました。ただし実際に小牧原駅で乗り換える客は少なかったようです。
小牧原駅を出るとピーチライナーは名鉄線をくぐって進行方向を東に大きく変えます。
3. 東田中駅
東田中駅は先ほどまでの2駅とは違い、駅舎やホームがまだはっきりと残っています。
この駅名標の漢字やアルファベットの書体は味があってとても私好みな感じでした。
ピーチライナーに並行するように走っているのが「ピーチバス」です。平日のラッシュ時が毎時4~5本、土休日でも毎時2本あります。これだけあると十分だと言えそうですね。
4. 上末駅
上末駅は解体がはじまっており、桃花台方面の歩道に接続する方の出入り口は屋根が取り外されていました。
今年は上末駅舎が秋を迎える最後の年です...
この自転車置き場が使われることはほとんどないのでしょうね...
ピーチライナーの下を通る国道155号線は、上末駅周辺までは沿線に工場や物流拠点が集まっているのもあってトラックの交通量が多いなと感じました。また、東田中駅~上末駅の辺りの沿線に住宅がほとんどなく、乗降人員の少なさもうなずけますね。
ここから先は後編へと続きます。